Windowsでネットワークが遅い時①

WindowsにはSNPScalable Networking Pack)と言うネットワークを最適化する機能があります。

SNPとは、通常はパソコン上のCPUで行っているネットワーク処理を、パソコン内のLANカードに制御させてCPUの負荷を下げる機能です。
一見、良さそうな機能なのですが、LANカードのドライバや依存関係でネットワークが不安定になったり、その他のアプリケーションの動作に不具合が出たりする場合があります。

この機能のせいか、VPNに接続されているにも関わらず、XenAppでアプリケーションが立ち上がらないことがありました。

SNPは次の3つの機能で構成されており、1つ以上が機能していると有効化されていると言えます。

Receive-Side Scaling RSS
TCP Chimney Offload
Network Direct Memory AccessNetDMA

 状態を確認してみましょう。コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

確認するには次のコマンドを入力します。

      netsh int tcp show global

SNP-1

其々の機能を無効化するには次のコマンドを入力します。

   ・Receive-Side Scaling RSS の無効化コマンド

      netsh int tcp set global rss=disabled

   ・TCP Chimney Offload の無効化コマンド

      netsh int tcp set global chimney=disabled

   ・Network Direct Memory AccessNetDMA の無効化コマンド

      netsh int tcp set global netdma=disabled

SNP-2

‘OK’が出ればコマンドの入力は成功。

再度、状態を確認してみましょう。

SNP-3

全てが‘disabled’になったので無効化されました。

次回はチェックサムをオフロードする方法を解説したいと思います。


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かずやん

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